経営状況(Y)は建設業財務諸表の金額を基に、8つの指標で評価されます。
| 分析項目 | |
|---|---|
| X1 | 純支払利息比率 |
| X2 | 負債回転期間 |
| X3 | 総資本売上総利益率 |
| X4 | 売上高経常利益率 |
| X5 | 自己資本対固定資産比率 |
| X6 | 自己資本比率 |
| X7 | 自己資本比率 |
| X8 | 利益剰余金 |
Y評点の計算
①経営状況A点の計算(端数処理なし)
経営状況点数(A)=
- 0.4650 × X1 - 0.0508 × X2 + 0.0264 × X3 + 0.0277 × X4
+ 0.0011 × X5 + 0.0089 × X6 + 0.0818 × X7 + 0.0172 × X8 + 0.1906
*計算の結果、少数点3位未満四捨五入
②Y評点の計算(小数点以下第1位四捨五入、但し、経営状況の評点が0に満たない場合は0)
経営状況の評点(Y) = 167.3 × A + 583
X1 純支払利息比率(寄与29.9)
(支払利息 - 受取利息配当金)÷ 売上高 × 100
上限 -0.3% 下限 5.1%
*売上高は、「完成工事高 + 兼業事業売上高」の合計ではなく、「売上高」の金額を用いる。
*売上高=0の場合は、下限値とする。
X2 負債回転期間(寄与11.4)
負債合計 ÷ (売上高 ÷ 12)
上限 0.9カ月 下限 18.0カ月
*月商(売上高÷12)の計算においては端数処理を行なわない。
*負債合計は、「流動負債 + 固定負債」の合計ではなく、「負債合計」の金額を用いる。
*売上高は、X1と同じ
*売上高=0の場合は、下限値とする。
X3 総資本売上総利益率(寄与21.4)
売上総利益 ÷ 総資本(2期平均)× 100
上限 63.6% 下限 6.5%
*総資本の2期平均は、端数処理をしないこと。
*総資本の2期平均が3,000万円未満であれば、3,000万円として計算する。
*個人の場合でも、売上総利益は兼業部分を含むこと。
X4 売上高経常利益率(寄与5.7)
経常利益 ÷ 売上高 × 100
上限 5.1% 下限 -8.5%
*個人の場合、経常利益は事業主利益と読み替えること。
*売上高は、X1と同じ
*売上高=0の場合は、下限値とする。
X5 自己資本対固定資産比率(寄与6.8)
自己資本 ÷ 固定資産合計 × 100
上限 350.0% 下限 -76.5%
*自己資本は、純資産合計とする。
*連結決算の場合は、自己資本=「純資産合計-少数株主持分」
*自己資本≦0&固定資産=0の場合は、下限値とする。
*自己資本>0&固定資産=0の場合は、上限値とする。
X6 自己資本比率(寄与14.6)
自己資本 ÷ 総資本 × 100
上限 68.5% 下限 -68.6%
*自己資本は、X5と同じ。
*総資本=0の場合は、下限値とする。
X7 営業キャッシュフロー(寄与5.7)
営業キャッシュフロー ÷ 100,000(2期平均)
上限 15.0億円 下限 -10.0億円
*単年毎に計算し、計算結果を平均する。
営業キャッシュフローの計算式
①単独決算の場合
経常利益 + 減価償却実施額 + 貸倒引当金増減額 - 法人税住民税及び事業税 - 売掛債権増減額 +
仕入債務増減額 - 棚卸資産増減額 + 未成工事受入金増減額
*増 減 額 = 当期末金額 - 前期末金額
*売掛債権 = 受取手形 + 完成工事未収入金
*仕入債務 = 支払手形 + 工事未払金
*棚卸資産 = 未成工事支出金 + 材料貯蔵品
②連結決算の場合
連結キャッシュフロー計算書における「営業活動によるキャッシュフロー」の額とする。
財務諸表が3期分ない場合(通算の決算期間が12か月に満たない場合を除く)
①財務諸表2期分のみ
営業キャッシュフロー(前期)は、前々期財務諸表の数値を0として算出する。
②財務諸表が1期分のみ
*総資本売上総利益率 総資本は、2期平均せず、当期の数値のみを用いる。
*営業キャッシュフロー 営業キャッシュフロー(前期)は計算しない。
営業キャッシュフロー(当期)は、前期財務諸表を0と見なして算出する。
営業キャッシュフローの2期平均値は求めない。
X8 利益剰余金(寄与4.4)
利益剰余金合計÷100,000
上限 100.0億円 下限 -3.0億円
*個人の場合は、純資産合計を用いる。
寄与とは?

各指標(X1~X8)で算出した数値は、寄与度により再計算されます。(経営状況A点の計算参照)
寄与度が高い指標ほど、Y評点への影響度が高くなります。
上限/下限とは?
各指標(X1~X8)で数値を算出する際、上限値と下限値が設定されています。
X1とX2は低いほど良い評価、X3~X8は高いほど良い評価になります。
貸借対照表と損益計算書の構造


≪レーダーチャート≫
円の外側に近い程、点数が高くなります。
≪前期との比較≫
前期は青色、当期は赤色の線で表示しています。
差がある指標の計算式を確認することで、変化した原因を把握できます。
≪X8 利益剰余金≫
X1~X6は割合で数値を計算します。
X8は利益剰余金の金額そのものを1憶で除した金額が評価される為、中小企業は円の中心に近くなります。



