経審情報
*経審とは
国・地方公共団体等が発注する、公共工事の入札に参加する建設業者の企業力(企業規模など)を審査する制度で、その結果は、全国一律の基準により項目別に点数化され、その客観的な評点は公共工事の発注者(国や地方公共団体等)が業者選定を行う際の重要な資料として利用されています。
*経営事項審査の手順

(*)総合評定値を請求する場合は、経営状況分析結果通知書を添付する必要があります。
総合評定値(P)= 0.25X1 + 0.15X2 + 0.20Y + 0.25Z +0.15W
X1: 工事種類別年間平均完成工事高の評点
X2: 自己資本額・平均利益額の評点
Y : 経営状況の評点
Z : 工事種類別技術職員数・元請完成工事高の評点
W : その他(社会性等)の評点
*経営状況分析のタイミング
入札参加資格を継続して保持するためには、毎期経審を受ける必要があります。
経営事項審査の申請から結果が届くまでには約1ヶ月かかります。
経営状況分析の申請時期は、決算後4~5ヶ月頃が目安です。
決算変更届の提出前に経営状況分析の申請をしていただいても構いません。

*審査項目と総合評点(P)の算出方法
審査項目と総合評点の算出方法は下記の通りです。
詳細は「経審&評点アップセミナー(PDF)」をご覧ください。
電子申請システムにログイン後、ダウンロードできます。
区 分 | 審 査 項 目 | 評 点 | ウエイト | |||
---|---|---|---|---|---|---|
最高点 | 最低点 | |||||
経営規模 | X1 | ・工事種類別年間平均完成工事高 | 2,309 | 397 | 0.25 | |
X2 | ・自己資本 ・EBITDA (利払前税引償却前利益=営業利益+減価償却費) | 2,280 | 454 | 0.15 | ||
経営状況 | Y | X1 | 純支払利息比率 | 1,595 | 0 | 0.2 |
X2 | 負債回転期間 | |||||
X3 | 総資本売上総利益率 | |||||
X4 | 売上高経常利益率 | |||||
X5 | 自己資本対固定資産比率 | |||||
X6 | 自己資本比率 | |||||
X7 | 営業キャシュフロー | |||||
X8 | 利益剰余金 | |||||
技術力 | Z | ・工事種類別技術職員数 ・元請完工高 | 2,441 | 456 | 0.25 | |
その他の審査項目(社会性等) | W | W1 | 労働福祉の状況 | 1,966 | -1,995 | 0.15 |
W2 | 建設業の営業継続の状況(営業年数) | |||||
W3 | 防災活動への貢献の状況 | |||||
W4 | 法令遵守の状況 | |||||
W5 | 建設業の経理の状況 | |||||
W6 | 研究開発の状況 | |||||
W7 | 建設機械の保有状況 | |||||
W8 | ISO(9001,14001)登録の状況 | |||||
W9 | 若年の技術者及び技能労働者の育成及び確保の状況 | |||||
総合評点 | P | 0.25 X1 + 0.15 X2 + 0.20 Y + 0.25 Z + 0.15 W | 2,143 | -18 |
*審査基準の改正について
令和2年4月1日施行
・技術力(Z) 審査基準の追加
「建設キャリアアップシステム・能力評価基準」のレベル3技能者及びレベル4技能者に該当の場合、レベル3は2点、レベル4は3点を技術職員数の点数(Z1)で加点します。
有資格区分コードには「レベル3技能者=703」「レベル4技能者=704」を記載。申請様式等に変更はありません。
令和3年4月改正予定
・知識及び技術又は技能の向上に関する取組の状況(W10)の新設
継続的に知識及び技術又は技能の向上に努めている技術者・技能者を抱える企業を評価。最大で10点を上限とし、技術者・技能者の比率に応じて算定します。それぞれ以下の項目が加点の対象になります。
【技術者】
継続教育(CPD)において、基準日前1年間に技術者一人当たりが取得したCPDの単位。
【技能者】
建設キャリアアップシステムの能力評価基準(レベル1~4)において、基準日前3年間にレベル2以上にアップした技能者の人数。
・建設業の経理の状況(W5)の改正
現行制度では、建設業経理士の試験合格者が加点の対象です。改正後は登録建設業経理士が加点対象になります。